雉始雊《きじはじめてなく》

梅の花がちらほらと咲いてまいりました、この梅は「月影」と申します、まっすぐに伸びた花の付く枝は綺麗な緑で花もリョクガク、こういう梅を青軸性(アオジクショウ)と分類されるようでございます。蛍光灯でなく少々暗めの落ち着いた照明の部屋に入れると白い色が浮き上がり、床の間の風情が楽しめます。
年明けのお昼の定番料理「白味噌雑煮」、京都山利さんの白味噌にて例年お客様に楽しんでいただいております。
新年の向付「紅白重ね膾」、数の子・平目・結び昆布 等にて重ね膾といたします、重ねると言うのは大変おめでたい事の意で、「重ね」「博多」など祝儀の料理にはよく使われるようでございます。

1月15日といえば小正月、旧暦では新年初の満月の日でございます、その日には小豆粥を炊いたりどんと焼きなどで祝うのが日本人の行事でありました、また元服の儀がこの日に行われていたことによりかつては「成人の日」も15日に行われておりましたが今では西洋風(アメリカ風?)合理的な見地にての制度のようでございます、
・・・西洋に寄り付いていくのを「グローバル化」と言うみたいです、現在は・・・?
日本は暦からして月を眺めてその満ち欠けより今を知り生活していたと聞きます、月と共に生活し、月を愛でる人種でございます。
歴史の古い日本、先人の知恵が色々な道に凝縮されています、大事に学び取りたいものと思います。