魚上氷《うおこおりをいずる》
年明けから、節分、立春、初午を過ぎますとまだまだ余寒の候ではありますが、春めいた料理をちらほらとおりまぜる様、心がけます。
写真は、「初午」の玄関飾りでございます、初釜でおなじみの結び柳ですが一陽来復の意にてもうしばらく飾らせていただきます。
旧暦での初午の日は今日の暦では三月頃にあたり稲作が始まる時期と会い重なり農耕の神様を祭ったように聞き及びます、稲荷の語源が「稲生り」と言われる所以でございます。
初午にちなみ、油揚げの鮨(稲荷寿司)、狐に見立てた千枚かぶら。
初午と言われる雑節は農耕民族である日本人ならではの祭事でございました・・・。
自国の歳事、伝統、古来からの言の葉を伝えていく事が一番の大事かと思われます
小さな子供に他国の言語を優先して学ばせることが社会的に正当とされている今の日本、只々寂しく思われる次第でございます。