大寒初候

本年は気候のせいか椿が大変に遅れているようでございます。
やっと蕾んでくれた曙椿、去年は年末から咲き始めこの時期にはもう満開でしたが・・・。
お椀の方は「葎椀」と申します。
寒中にてお椀の方も筒の形状の物がありがたくあります、飾り気もなく清楚な江戸時代の千家の宗匠が好んだ椀でございます。
四季を通して一時しか使えな器物ではございます、季節を大事にその時期の旬の素材をと、またその時期に応じた器の取り合わせ・・・その辺が懐石の面白い所と感じ入ります。
原叟好みでございますが別に仙叟の好みでも「葎椀」がございます。
仙叟、原叟ほぼ2世代ほどの時代の隔たりから見て原叟が好み直した物かもわかりませんが「朱塗り」と「潤み塗」との色合いの違い、若干の寸法、蓋の形状などの違いが並べて比べると明らかに伺われます。
向かって右が原叟好、左が仙叟好です。

仙叟の葎椀の箱には千宗室より拝借いたし写したお椀との書き入れがあります。
時候の素材、室礼、器にて楽しんで頂くのが「懐石」、召し上がる際には是非、器との取り合わせなどもお楽しみいただければ普段の生活とは一線を画すひと時を過ごして頂ける事かと思う次第でございます。
この時期、お料理の最後には自家製の「椿もち」にて締めくくります。

 

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