七月のおもてなし

 七月は五節句の一つでもございます
「七夕」の趣向にておもてなしいたします
七夕は「たなばた」または「しちせき」とも読み
古くから行われている
日本のお祭り行事でございます

時候の朝顔市などの
趣向も盛り込み
季節の感じられる料理を心がけます

鱧そうめん

竹筒はもそうめん

「乞巧奠(きこうでん)」
もとは中国の行事で七月七日に
織女星にあやかり
「はた織り」や「裁縫」が
上達するようにお祈りをする風習
から生まれ
やがて「はた織り」に加え
芸事や書道などの
上達も願うようになりました

平安時代に「乞巧奠」が日本に伝わると
宮中行事として七夕行事が行われるようになり
星をながめ、香をたいて、楽を奏で
梶の葉に和歌を書いて
願いごとをしていました
梶は古くから神聖な木とされた様でございます

乞巧奠の書院飾
梶の葉そえて硯箱に琴柱
技の上達
「巧み」(たくみ)
になることを「乞う」(こう)
男子は学問や文字
女子は手芸
芸事の上達を願ったと
伝えられています。

季節の料理とともに
日本の歳時
月々の趣向など
お楽しみいただくのも
また御一興かと室礼を調度いたします