二月のおもてなし
邪気を払い、無病息災を願う
追儺の行事である節分月でございます
料理も節分の趣向を少々取り入れ
「豆まき」又、壬生寺などで行われてます「焙烙割り」
どちらも同じく厄除け祈願でございます
節分には玄関先に柊の枝にいわしの頭を刺して邪気払いにしますが
鰯そのものも食べる慣わしがあります
いわしを焼く際に出る煙や強い匂いが鬼を寄せ付けない
と言われていた様でございます
また二月の最初の午の日が「初午」
昔々二月の最初の午の日に、穀物の神様が稲荷山に
降りたと言う故事から、稲荷神を祭る祭事が
行われるようになったそうです
初午には豊作を願って稲荷神社に参拝する習慣ができ
稲荷の名は稲作の「稲生り」から来たとも言われ
稲荷神の使いであるキツネの好物が油揚げだったことに由来し
初午の際には油揚げや
油揚げに稲荷神のおかげでもたらされたお米を詰めたものを
奉納したことが、「いなり寿司」の始まりの様でございます
茶の湯では
冬の夜長を楽しむ
「夜咄」
と言う茶事がございます
それに倣い「払子」や「石昌鉢」を飾り
手あぶりなど温かさのおもてなしを心がけます
季節のお料理とともに
日本の歳時、月々の趣向など
お楽しみいただくのもまた御一興かと
室礼を調度いたします