鶏始乳《にわとり はじめて とやにつく》

本来は立春・立夏・立秋・立冬の前日を節分というそうですが 中でも立春は一年の初めとなり重要視されるようになりました。
暦の上では春の訪れですがまだまだ余寒が厳しい毎日です、こんな時には「福は内」にちなんで「ふく”」などもいかがでしょう。
古来はフクと呼ばれ江戸時代ごろからフグとなったようで、今でも地方によれば福にかけてフクと呼ばれているようでございます。
「ふぐ皮の煮凍り」、ふぐの皮を煮付けて冷やすだけの料理でございます。
ふぐの皮はゼラチン質が強くそのままでしっかりと固まります、素材の性質を活かした古典料理です。
「とおとおみの細巻き鮨」、ふぐの身は三層からなる皮でしっかりと覆われてます、外の皮は鮫皮、一番内が身皮、その真ん中です。とおとおみというのは三河(ミカワ)の隣が遠江(トオトオミ)との洒落から来ているようでございます。